ソロキャンプの第一人者として知られるお笑い芸人・ヒロシさん。愛用のキャンプ道具を調べると、必ずといっていいほど名前が挙がるのが、スイス製の軽量焚き火台「ピコグリル398」と、アウトドアブランド笑’s(ショーズ)の「B-6君」です。ところが2026年8月、この笑’sとヒロシさんの間で、オリジナル焚き火台の制作をめぐるトラブルが表面化しました。
騒動の焦点は、単なる商品のデザインだけではありません。誰が構造を考え、誰が図面や知的財産権を保有するのか。そして、メーカーが同種の商品を自社ブランドで販売できるのか。双方の主張を追うと、キャンプ用品の共同開発に潜む契約上の問題が見えてきます。2026年10月27日時点の報道とメーカーの公開情報をもとに、愛用モデルの特徴、価格、トラブルの経緯、現在の状況を整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 愛用モデル:ヒロシさんの代表的な愛用品として知られるのはピコグリル398。笑’sのB-6君や特注チタンモデルも使用してきた。
- 2026年の騒動:8月17日にヒロシさんが制作上のトラブルを公表し、翌18日に笑’sが反論。主な争点は商品の独占販売、設計、図面、知的財産権の扱いにある。
- 購入時の判断:ピコグリル398は軽量性と大きな薪への対応力、B-6君は小型調理グリルとしての使いやすさが特徴。目的と予算に合わせて選びたい。
【愛用モデルを特定】ヒロシの焚き火台はピコグリル398が代表格
ヒロシさんのソロキャンプ道具を紹介する記事や「ヒロシちゃんねる」の使用ギアを追った情報で、代表的な焚き火台として知られているのが「ピコグリル398」です。スイスのメーカーが開発した製品で、薄く折りたためる構造と軽さを両立しています。
人気の理由は、単に軽いからではありません。収納時はA4用紙に近い大きさで、バックパックの隙間に収めやすい一方、組み立てると一般的な薪を載せて焚き火を楽しめます。荷物を厳選するソロキャンプでは、焚き火台の収納性が移動の負担を大きく左右します。
ピコグリル398は、焚き火だけでなく湯沸かしや簡単な調理にも対応します。公式仕様では、付属の串や別売りのグリル網を使った調理が可能で、約2.5リットルまでの鍋を使う調理方法も案内されています。
ただし、ヒロシさんが使っている焚き火台を一つに限定するのは正確ではありません。過去のキャンプ道具紹介では、笑’sの「B-6君」やオールチタン製の特注モデル、TOAKSのウッドバーニングストーブなども取り上げられています。撮影内容やキャンプのスタイルに応じて、複数の道具を使い分けるスタイルです。
もう一つ注意したいのが、製品名の「398」と実際の重量です。ピコグリル398の現行公式仕様では、付属品と収納ケースを含む総重量は495g。398という数字を、そのまま付属品込みの実測重量だと理解しないようにしましょう。
【スペック・価格比較】ピコグリル398と笑’s B-6君はどちらを選ぶ?
ピコグリル398とB-6君は、どちらも持ち運びやすい焚き火台ですが、得意とする使い方は異なります。比較するときは本体重量だけでなく、組み立て時の大きさ、収納寸法、調理のしやすさまで確認することが大切です。
| 比較項目 | ピコグリル398 | 笑’s B-6君 | Mr.B-6 オールチタン |
|---|---|---|---|
| 主な特徴 | 薄型収納と軽量性を両立 | 箱型のコンパクトな焚き火・調理グリル | B-6君をベースにチタン素材を採用 |
| 重量 | 総量495g | 約500g | 本体約260g |
| 収納サイズ | 335×235×10mm | 約181×122×18mm | 約181×122×29mm |
| 組み立てサイズ | 約380×250×250mm | 約215×122×165mm | 約215×125×165mm |
| 価格の目安 | 14,200円の販売掲載例 | 5,940円 | 22,000円 |
| 向いている使い方 | バックパックでの移動、大きめの薪を使う焚き火 | 少量の炭火や薪での調理、卓上サイズのグリル用途 | 軽量性と耐食性を重視するキャンプ |
出典:ピコグリル公式サイト、正規販売店Pikari outdoor-shop、笑’s公式オンラインショップ。価格は掲載例であり、販売店・在庫・付属品・送料などによって変動します。B-6君とMr.B-6は素材と仕様が異なります。
ピコグリル398は、軽さと薪の扱いやすさを優先する人向けです。組み立て時の火床が比較的大きく、薪を長さ方向に載せやすい点が魅力。薄い火床とフレームを分解して収納できるため、荷物を減らしたいバックパックキャンパーに適しています。
一方、B-6君は小型の箱型構造が特徴です。笑’s公式オンラインショップによると、通常モデルは約500g、収納サイズは約181×122×18mm。小さくまとまり、炭火や少量の薪を使った調理を楽しみたい人に向いています。標準モデルの価格は5,940円で、ピコグリル398より購入費用を抑えやすい点もメリットです。
さらに軽さを求めるなら、Mr.B-6 オールチタンという選択肢もあります。公式販売情報では本体約260g、価格22,000円。標準のB-6君より高価ですが、チタン製の軽量モデルを求める人には比較対象になります。
なお、表の重量は各メーカーが示す仕様値で、測定条件や付属品の範囲が異なります。ピコグリル398は串2本と収納ケースを含む総重量、B-6君とMr.B-6は本体重量です。数値だけで優劣を決めず、実際に持ち運ぶ状態で比較しましょう。
【2026年の制作トラブル】ヒロシと笑’sの対立は何がきっかけだったのか
2026年8月17日、ヒロシさんは自身のXで、オリジナル焚き火台の制作を依頼した企業との間でトラブルが起きたと公表しました。投稿によると、自分が希望する具体的な形を提示して制作を依頼したところ、制作途中で相手側も同じものを作ると申し出たといいます。
ヒロシさんは、同じものを作るのであれば依頼できないと伝え、相手から同じものは作らないという約束を得たうえで制作を続けたと説明しました。しかし、試作品が完成し、契約書を取り交わす段階で、再び同じものを作るという話が出たと主張しています。
翌18日、焚き火台や薪ストーブを製造・販売するSHO’s(笑’s)が公式Xで反論しました。J-CASTニュースなどの報道によると、同社は以前から交流のあった芸人から制作の相談を受け、喜んで無償で企画設計を始めたと説明。約3カ月をかけて新しい構造を考案し、複数の試作品を作って送ったとしています。
笑’s側が問題視したのは、完成した試作品そのものだけではありません。契約書案に、知的財産権や図面を依頼者側に帰属させる内容が盛り込まれていたことです。同社は、自分たちが時間をかけて設計した構造や図面を、そのまま相手方に渡す条件には同意できないという趣旨の説明をしています。
女性自身が9月5日に掲載したメーカー側への取材記事では、代表の妻がLINEのやり取りをもとに経緯を説明しました。同記事によると、春ごろに制作の相談があり、5月末には試作のテスト動画などを送付。6月5日には同じものを販売しないことや開発した構造の扱いについてやり取りがあり、6月24日に最終的な試作ができあがったとされています。
さらに同社の説明では、6月30日に契約書案を送り、7月6日に修正された契約書が戻ってきたことで、権利の扱いをめぐる隔たりが明らかになったといいます。こうした細部はメーカー側の説明に基づくもので、双方がすべての経緯について一致した説明を公表しているわけではありません。
ここで押さえたいのは、騒動の本質が「焚き火台を作れたかどうか」だけではないことです。製品の企画、試作、製造、販売、知的財産権の帰属を誰がどの条件で担うのか。その合意が不十分なまま開発が進んだことが、対立の大きな背景になっています。
【双方の主張と真相】デザインを盗まれたのか、それとも独自開発なのか
ヒロシさん側の主張は、希望する具体的な形を示して制作を依頼し、相手が同じものを販売しないと約束したからこそ開発を進めたのに、完成後の契約段階で条件が変わった、というものです。8月17日の投稿では、やり取りがLINEに残っていることにも言及し、制作の進め方に対する不満を表明しました。
これに対して笑’s側は、依頼者から製品のコンセプトや参考となる形の情報を受け取った一方、実際の構造は独自に考案し、約3カ月かけて試作したと説明しています。さらに、設計料・デザイン料・試作料を受け取っておらず、知的財産権や図面まで依頼者側に帰属する契約条件には応じられなかったとしています。
双方の説明を比較すると、主な争点は次の3点に整理できます。
- デザインや構造の創作過程:依頼時に提示された具体的な形と、メーカーが試作段階で新たに考えた構造をどう区別するか。
- 同種製品の販売制限:メーカーが同じ商品を作らないという約束があったのか、その約束がどの範囲まで及ぶのか。
- 知的財産権と図面の帰属:設計に関する権利を誰が持ち、どの条件で利用・販売できるのか。
特に重要なのは、「アイデアを出した人」と「実際に設計・試作した人」が必ずしも同じではないという点です。製品のコンセプトを提案したことと、具体的な構造や図面について法的な権利を持つことは別の問題です。また、メーカーが独自に設計した部分があるからといって、依頼時の約束や契約上の義務が自動的になくなるわけでもありません。
知的財産権の扱いは、製品の外観を保護する意匠権、技術的な発明に関わる特許権、図面や著作物の著作権など、何を保護対象とするかによっても変わります。弁理士による2026年9月の解説でも、アイデアと具体的な創作物の権利を区別し、開発の初期段階から契約で条件を定める必要性が指摘されています。
したがって、現時点で「ヒロシさんのデザインが盗用された」「笑’sが完全に独自の製品を作った」と一方だけを断定することはできません。公開された情報からは、両者が制作の経緯や権利の扱いについて異なる認識を持っていたことは読み取れますが、法的な結論が出たことを示す情報とは別です。
また、騒動の時期に笑’sの「TETRA-185」と今回の制作依頼を関連づける情報も一部で見られました。しかし、商品が同時期に販売されていたことだけで、問題となった焚き火台と同一の設計や構造であると断定することはできません。商品間の関係を判断するには、具体的な設計資料や当事者による説明が必要です。
【現在の状況と評判】2026年10月、騒動は決着したのか
2026年8月17日のヒロシさんの投稿と、翌18日の笑’s側の反論によって、これまで個別のやり取りにとどまっていた問題が広く知られるようになりました。J-CASTニュースやデイリースポーツなども双方の主張を報じ、9月には女性自身がメーカー側への取材を通じて、制作開始から契約書の修正に至るまでの経緯を伝えています。
一連の騒動で注目されたのは、長年キャンプ用品を使ってきたヒロシさんと、その愛用ギアを手がけてきた笑’sが、以前から交流のある関係だったことです。女性自身の取材では、2015年ごろにヒロシさんが笑’sの「B-6君」を使用し、同社が特別仕様のチタン製プレートを作って贈ったことなど、過去の交流も紹介されました。
今回の対立は、単純なメーカーと顧客のトラブルではありません。使用者としての希望を商品化する企画と、製造側が蓄積してきた設計技術や開発成果をどう両立させるかという、共同開発特有の問題を含んでいます。以前から関係が良好だったとしても、契約条件のすり合わせが十分でなければ、対立を防げるとは限らないのです。
また、SNSで広がった評価を、そのまま商品の品質や企業の信用の評価に結びつけることにも注意が必要です。焚き火台の性能は、重量、収納性、耐久性、燃焼効率、調理のしやすさなどで評価するものです。一方、制作トラブルの責任や権利関係は、やり取りの内容や契約条件を踏まえて考える必要があります。
2026年10月27日時点で、主要報道から確認できる範囲では、双方が合意に達したことや、裁判所などが法的な結論を示したことを伝える情報は確認できません。騒動の詳細については、双方の説明が一致していない部分が残っています。
なお、2026年9月には「ヒロシのぼっちキャンプ」の放送予定が変更された件も報じられました。ただし、番組側は制作過程について回答しておらず、放送変更と今回のトラブルとの因果関係が公式に確認されたわけではありません。推測と確認された事実を混同しないことが大切です。
【価格・費用と選び方】ヒロシのようなソロキャンプを楽しむには
ヒロシさんのキャンプ道具を参考に焚き火台を購入するなら、人気だけで選ぶのではなく、自分のキャンプスタイルを基準に考えるのがおすすめです。徒歩や公共交通機関で移動するのか、車でキャンプ場へ行くのかによって、適したモデルは変わります。
ピコグリル398を選ぶメリットは、薄く収納できることと、組み立て時に大きめの薪を使いやすいことです。ソロキャンプでも焚き火を中心に楽しみたい人、荷物を軽くまとめたい人に向いています。正規販売店の掲載例では14,200円で、串などの付属品を含むセット構成によって価格が異なる場合があります。
B-6君を選ぶメリットは、コンパクトな箱型構造と手頃な価格です。通常モデルは5,940円で、チタン製モデルに比べても購入費用を抑えられます。焚き火そのものを大きく楽しむというより、小さな火床で炭火料理や簡単な調理を楽しみたい人に適しています。
ただし、B-6君は火床が小さいため、大きな薪をそのまま使うキャンプには向かない場合があります。薪を短くする手間が増えることも考慮したいところです。また、チタン製モデルは軽量で価格も高くなりますが、必ずしもすべてのキャンパーに必要な選択肢ではありません。
購入費用は本体価格だけで判断しないことも重要です。焚き火台の使用には、必要に応じて防炎シートや耐熱性のある地面保護用品、調理用の網やゴトク、火ばさみ、収納用品などが必要になります。追加の道具をそろえると、当初の予算より総額が増えることがあります。
さらに、焚き火台の使用がキャンプ場のルールに適合しているか、灰を適切に処理できるか、火床の下に熱が伝わらないかも確認してください。メーカーが地面への熱影響を抑える構造を採用していても、地面の保護が不要になるとは限りません。利用する施設の規則を優先し、安全に焚き火を楽しむことが基本です。
【プロの結論】ヒロシの焚き火台騒動から学ぶ、道具選びとものづくりの本質
ヒロシさんの愛用モデルを探している人にとって、ピコグリル398は最初に検討したい代表的な選択肢です。軽量性と収納性を優先するならピコグリル398、価格とコンパクトな調理性能を重視するならB-6君、さらなる軽さを求めるならチタン製モデルというように、用途から逆算すると選びやすくなります。
一方、2026年の制作トラブルが示しているのは、優れたキャンプ道具を作るためには、アイデアと技術だけでなく、権利や役割の分担も欠かせないということです。企画者が希望する製品像を持っていても、実際に製造可能な構造へ落とし込むには、メーカー側の設計や試作が必要になる場合があります。その成果を誰が所有し、誰が販売できるのかを曖昧にしたままでは、商品が完成に近づくほど利害が衝突しやすくなります。
共同開発を依頼する側にとっては、制作を始める前に、独占販売の範囲、同種商品の製造制限、図面の帰属、知的財産権の扱い、試作費用、開発中止時の費用負担などを書面で決めることが重要です。メーカー側も、どこまでが既存技術で、どこからが新規開発なのかを整理しておく必要があります。
今回の騒動については、双方の説明を区別して受け止めることが、商品の評価と権利問題を混同しないための第一歩です。愛用品としての焚き火台の魅力と、オリジナル商品の開発契約の問題は、別々に考える必要があります。
【ヒロシ焚き火台】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ヒロシが愛用している焚き火台はどれですか?
A1:代表的な愛用品として知られるのは、スイス製のピコグリル398です。過去のキャンプ道具紹介では、笑’sのB-6君や特注チタンモデルなども取り上げられており、使用する道具は一つだけではありません。
Q2:ピコグリル398とB-6君はどちらがおすすめですか?
A2:軽量性と大きな薪を使いやすい火床を重視するならピコグリル398、コンパクトな箱型グリルで調理を楽しみたいならB-6君がおすすめです。価格を抑えたい人は、B-6君の通常モデルから検討するとよいでしょう。
Q3:2026年の焚き火台制作トラブルは解決しましたか?
A3:2026年10月27日時点で、主要報道からは双方の合意や司法判断が公表されたことを確認できません。ヒロシさんは制作中の約束と契約条件への不満を訴え、笑’s側は独自の設計・試作と知的財産権の扱いをめぐって反論しています。
Q4:ヒロシのオリジナル焚き火台は発売されていますか?
A4:制作依頼をめぐるトラブルが報じられていますが、今回の依頼品が一般向けに発売されたことを示す確かな情報は確認できません。既存のピコグリル398やB-6君とは区別して考える必要があります。
Q5:ピコグリル398の重量と価格はいくらですか?
A5:メーカー公式仕様の総重量は495g、収納サイズは335×235×10mmです。国内正規販売店の掲載例では14,200円ですが、販売店やセット内容、価格改定によって変動します。購入前に最新の販売条件を確認してください。
まとめ:愛用モデルの魅力と制作トラブルの争点を分けて考える
ヒロシさんの焚き火台として広く知られるピコグリル398は、軽量性と薄型収納を両立したモデルです。笑’sのB-6君は、コンパクトな箱型構造と手頃な価格が特徴で、ソロキャンプでの調理にも適しています。どちらを選ぶかは、携行性、薪のサイズ、調理方法、予算によって判断するのが合理的です。
2026年8月に表面化したオリジナル焚き火台の制作トラブルは、企画者と製造者の間で、販売条件や知的財産権、図面の扱いについて認識の違いが生じた問題です。双方が異なる説明をしている以上、どちらか一方の主張だけで法的な責任まで断定することはできません。
キャンプ道具を選ぶ際は、著名人が使っているという話題性だけでなく、仕様と価格を比較し、自分の使い方に合うかを確かめること。そして、オリジナル商品を企画する際は、信頼関係に頼るだけでなく、開発の初期段階から権利と契約条件を明確にすること。この二つが、後悔しない道具選びとものづくりにつながります。 (出典: ヒロシ 焚き火 台(Yahoo!ニュース))