2026年の読売ジャイアンツは、新たに加わった外国人選手の働きがチーム編成を左右するシーズンとなった。打線ではボビー・ダルベックが135試合で25本塁打、81打点を記録。先発陣ではフォレスト・ウィットリーが防御率2.31をマークし、スペンサー・ハワードも限られた登板機会で防御率1.93と好成績を残した。一方、ブライアン・マタを含む投手陣には故障による離脱という課題も浮かび上がった。
2026年10月12日付の日刊スポーツ、スポーツ報知、スポニチなどの報道では、ダルベックとマタは来季残留に向けた交渉の対象となる一方、ウィットリーとハワードは退団の可能性が高いと伝えられた。巨人の新外国人は本当に成功だったのか。NPB公式個人成績と報道内容を照らし合わせ、2027年の外国人補強で注目すべきポイントまで整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の主な実績:ダルベックは25本塁打・81打点、ウィットリーは防御率2.31を記録した。
- 投手陣の評価:ハワードは防御率1.93、マタは防御率2.65だったが、3人とも故障や稼働率が評価の焦点となった。
- 2027年の注目点:ダルベックとマタは残留交渉が報じられ、ウィットリーとハワードは退団が有力視された。契約の正式決定と報道上の見通しは区別する必要がある。
【2026年の巨人新外国人】4人の役割とシーズンの結果
2026年の巨人で注目された新加入の外国人選手は、内野手のボビー・ダルベック、投手のフォレスト・ウィットリー、スペンサー・ハワード、ブライアン・マタだ。それぞれ期待された役割は異なり、成績の見方も一律ではない。
ダルベックは長打力を生かして中軸を担い、シーズンを通じて打線を支えた。NPB公式の年度別成績によると、135試合に出場して打率.252、25本塁打、81打点を記録。本塁打と打点はいずれもチームトップで、来日1年目から主軸としての存在感を示した。
ウィットリーは先発投手として14試合に登板し、81回2/3を投げて97奪三振、防御率2.31を記録した。投球内容だけを見れば先発陣の有力な戦力だったが、後半戦はコンディション不良で実戦登板から遠ざかった。
ハワードは2025年に楽天でプレーした経験を持ち、2026年に巨人へ加入した右腕だ。7試合で3勝3敗、防御率1.93という数字を残したものの、故障によって投球回は37回1/3にとどまった。マタも7試合で2勝1敗、防御率2.65と一定の結果を残したが、シーズン終盤に右肘の違和感で離脱している。
巨人は2026年のレギュラーシーズンを76勝64敗3分けの2位で終えた。しかし、10月10日、11日のクライマックスシリーズ・ファーストステージでDeNAに連敗し、シーズンが終了。外国人選手の評価は個人成績だけでなく、勝負どころでどれだけ戦力として稼働できたかという観点からも問われることになった。
【公式成績で比較】ダルベック25本塁打、ウィットリー防御率2.31
4選手の成績を比較すると、野手のダルベックは長打力、投手の3人は投球内容にそれぞれ評価できる材料がある。以下は日本野球機構(NPB)の2026年シーズン終了時の個人成績を中心に整理したものだ。
| 選手 | 主な成績 | 評価のポイント | 課題 |
|---|---|---|---|
| ボビー・ダルベック | 135試合、打率.252、25本塁打、81打点 | チームトップの本塁打・打点 | 181三振、出塁率.315 |
| フォレスト・ウィットリー | 14登板、3勝4敗、防御率2.31、97奪三振 | 81回2/3で97奪三振 | 後半戦の故障離脱 |
| スペンサー・ハワード | 7登板、3勝3敗、防御率1.93、42奪三振 | 37回1/3で42奪三振 | 腰痛などによる登板機会の不足 |
| ブライアン・マタ | 7登板、2勝1敗、防御率2.65、38奪三振 | 34イニングで38奪三振 | 右肘の違和感による離脱 |
出典:NPB公式個人年度別成績、2026年10月の報道。投手の防御率・勝敗・奪三振などはNPB公式記録に基づく。
ダルベックの25本塁打と81打点は、巨人が外国人野手に求める長打力という点で明確な成果だ。ウィットリーも防御率2.31に加え、97奪三振を記録しており、投球回に対する奪三振の多さが目を引く。
ハワードは防御率1.93と好成績だったが、登板は7試合に限られた。マタも防御率2.65と一定の結果を残した一方、34イニングの投球にとどまっている。投手の評価では、防御率だけでなく、年間を通じてローテーションや救援陣を支えられるかどうかが重要になる。
【巨人の助っ人評価】ダルベックは成功、投手陣は稼働率が分岐点
ボビー・ダルベック:主砲としての成果は明確
ダルベックの2026年成績は、4選手の中でも特に評価しやすい。135試合に出場し、25本塁打、81打点を記録したからだ。日刊スポーツやスポーツ報知などの10月12日付報道でも、球団トップの本塁打・打点を記録した主砲として扱われている。
一方、打率は.252、出塁率は.315にとどまり、三振は181。長打力という明確な武器がある反面、打席によっては三振が攻撃の流れを止める要因になり得る。25本塁打という数字だけで打撃面のすべてを評価するのではなく、出塁能力や得点圏での働きも合わせて判断したい。
それでも、チームトップの本塁打と打点を残した事実は大きい。2027年も中軸を任せるのであれば、打撃の安定性を高めながら、長打力を維持できるかがポイントになる。
フォレスト・ウィットリー:能力は示したが、年間稼働に課題
ウィットリーは14試合に先発し、防御率2.31、97奪三振を記録した。NPB公式成績では被安打48、被本塁打5、WHIP1.03となっており、登板時の投球内容には十分な評価材料がある。
しかし、日刊スポーツの2026年10月13日付報道によると、後半戦はコンディション不良で実戦登板がなく、シーズン終了後に帰国した。本人もシーズン終盤の大事な時期に故障でチームを離れたことへの悔しさを語ったと報じられている。
2027年に向けて考えるべきなのは、防御率の良さだけではない。年間を通じて先発ローテーションを守れる見通しがあるか、故障からの回復状況はどうか、という点が契約判断を大きく左右する。
スペンサー・ハワード:好投しても登板数が少なければ評価は限定的
ハワードは7試合で3勝3敗、防御率1.93、42奪三振を記録した。37回1/3で42奪三振という数字は、限られた登板機会の中で三振を奪う能力を示している。
ただし、読売新聞オンラインや日刊スポーツの報道によると、ハワードは8月28日の阪神戦を最後に登板がなく、9月23日に腰の治療に専念するため米国へ帰国した。加入1年目から故障による離脱が重なったことは、来季の評価に影響する要素だ。
防御率1.93という結果だけを根拠に残留を決めるのは早い。先発投手の補強では、好調時の実力に加え、年間で何試合、何イニングを計算できるかがチーム編成上の価値を決める。
ブライアン・マタ:残留を検討する価値はあるが、健康状態が前提
マタは7登板で2勝1敗、防御率2.65、38奪三振を記録した。34イニングで38奪三振という成績からは、投球内容に期待できる部分があったことがうかがえる。
一方、スポーツ報知の2026年10月12日付報道では、9月9日の中日戦で右肘の違和感を訴えて緊急降板し、その後は故障班で調整を続けたとされる。マタ自身も、契約があれば来季も巨人でプレーしたいという意向を示したと報じられた。
若さや奪三振能力を評価するなら、マタは継続して検討したい候補だ。ただし、再発リスクや復帰までの見通しを確認したうえで、先発・救援のどちらで起用するのかを明確にする必要がある。
【巨人外国人の来季残留・退団情報】2027年の去就はどうなる?
2027年の外国人編成を考えるうえで重要なのは、成績と契約状況を分けて整理することだ。2026年10月12日付のスポーツ報知、スポニチ、日刊スポーツなどは、ダルベックとマタの残留交渉が進められる方向である一方、ウィットリーとハワードは退団が有力視されると報じた。
ただし、報道における「残留交渉」「退団濃厚」「去就不透明」は、それぞれ意味が異なる。球団が残留を求める方針であることと、契約が正式に成立したことは同じではない。
- ボビー・ダルベック:球団が残留交渉を進める見込み。本人も来季の契約があれば戻りたいと希望を表明した。
- ブライアン・マタ:球団が残留を要請する方向との報道。右肘の回復と来季の稼働見通しが焦点となる。
- フォレスト・ウィットリー:今季限りでの退団が有力視された。防御率2.31という成績と後半戦の離脱をどう評価するかがポイント。
- スペンサー・ハワード:退団が有力視された。防御率1.93は好材料だが、故障による登板数の少なさが課題となった。
- アルベルト・バルドナード:退団の可能性が高いと報じられた。
- トレイ・キャベッジ、ホセ・ティマ、エルビス・ルシアーノ:10月12日付報道では、残留か退団かが流動的とされた。
- ライデル・マルティネス:同報道では残留予定とされた。複数年契約の継続が見込まれる選手として扱われた。
ここで注意したいのは、上記が報道時点の見通しであり、すべてが球団の正式発表によって確定した情報ではないことだ。外国人選手の契約は、本人の希望、球団の編成方針、故障状況、契約条件などを踏まえて決まる。
2027年の巨人が補強で優先すべきなのは、単に退団した人数を埋めることではない。ダルベックのような打線の中核を維持しながら、シーズンを通じて計算できる先発投手を確保することが、チーム全体の安定につながる。
【巨人外国人選手一覧と外国人枠】2027年の編成で押さえるべきルール
2026年の巨人には、投手のマルティネス、バルドナード、ウィットリー、ハワード、マタ、ルシアーノ、野手のダルベック、キャベッジ、ティマら外国人選手が在籍した。育成選手も含めた名簿と、一軍の試合で起用できる選手は同じではないため、外国人選手一覧を見る際には登録区分にも注意したい。
NPBの外国人枠は、支配下登録できる人数と一軍で起用できる人数を分けて考える必要がある。2026年の運用では、一軍の出場選手登録は最大5人で、試合に同時出場できる外国人選手は4人までという枠組みがある。投手と野手の登録構成にも制限が設けられている。
そのため、外国人選手を多く獲得すれば、その人数分だけ一軍の戦力が増えるわけではない。先発投手、救援投手、主軸打者、守備や代打を担う野手など、役割が重ならないように編成することが重要だ。
たとえば、ダルベックの残留が実現した場合、打線の長打力を維持できる可能性がある。一方、ウィットリーやハワードが退団する場合は、先発ローテーションの穴を埋める補強が必要になる。マタの契約を継続するなら、故障からの回復状況と起用方法を含めた投手陣の設計が欠かせない。
巨人の外国人補強は、個々の選手の能力を比較するだけでなく、外国人枠の中でどの役割を優先するかという視点から見ると、球団の狙いが理解しやすくなる。
【巨人歴代外国人選手から考える】2027年の新外国人補強で重視すべきこと
巨人の歴代外国人選手を振り返ると、ウォーレン・クロマティのような強打者や、スコット・マシソンのように長年ブルペンを支えた投手、マイルズ・マイコラスのように先発陣で存在感を示した投手など、異なる役割で球団に貢献した選手がいる。
こうした歴史から見えてくるのは、外国人選手の成功が本塁打数や奪三振数だけで決まるわけではないということだ。チームが必要とする役割を果たし、継続的に出場できるかどうかが、シーズンを通した貢献度を左右する。
2026年の4選手を比較すると、ダルベックは主軸打者としての成果が明確だった。一方、ウィットリー、ハワード、マタは、投球内容に評価材料があるものの、故障や登板機会の不足が契約判断の難しさにつながっている。
2027年の外国人補強で重視したい判断基準は、次の3点だ。
- 実績と再現性:本塁打や防御率の数字だけでなく、出塁率、奪三振、四球、被本塁打なども確認し、成績の中身を評価する。
- 稼働率と健康状態:能力が高くても、長期間の離脱が続けばチームの計算は狂う。復帰時期や故障歴を含めて検討する。
- チーム編成との相性:先発不足なのか、救援陣の強化が必要なのか、長打力を補いたいのか。獲得する選手の役割を明確にする。
新外国人の評価を誤りやすいのは、好成績を残した選手なら必ず残留させるべきだと考えること、あるいは故障した選手を一律に失敗と判断することだ。重要なのは、翌シーズンに期待できる貢献度と、契約・起用に伴うリスクのバランスである。
【巨人の新外国人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:巨人の新外国人ダルベックは2026年に何本塁打を記録しましたか?
A1:NPB公式成績では、135試合に出場して25本塁打、81打点を記録しました。打率は.252、出塁率は.315で、本塁打と打点はいずれもチームトップでした。
Q2:フォレスト・ウィットリーの2026年の防御率はいくつですか?
A2:防御率は2.31です。14試合に登板して3勝4敗、81回2/3を投げ、97奪三振を記録しました。ただし、後半戦はコンディション不良で実戦登板がなく、来季の去就は不透明と報じられました。
Q3:巨人の外国人選手で2027年の残留が決まった選手はいますか?
A3:2026年10月12日付の報道では、ダルベックとマタについて残留交渉を進める方向とされました。一方、ウィットリーとハワードは退団が有力視され、ほかの選手も去就が流動的と報じられています。交渉方針や退団の見通しと、球団が発表した正式な契約決定は区別して確認する必要があります。
まとめ:2027年の巨人外国人補強は実績と稼働率の両立が鍵
2026年の巨人の新外国人を成績から振り返ると、ダルベックの25本塁打・81打点は明確な成果であり、ウィットリーの防御率2.31、ハワードの防御率1.93、マタの防御率2.65にも投球内容を評価できる材料があった。
ただし、投手3人には故障による離脱や登板機会の不足という共通の課題が残った。外国人選手の評価では、個々の能力だけでなく、年間を通じてチームに貢献できるかどうかを見極める必要がある。
2027年の巨人は、ダルベックとマタの残留交渉、投手陣の入れ替え、新外国人の獲得方針が焦点となる。残留・退団の報道を追う際は、球団の正式発表と関係者取材に基づく見通しを区別しながら、打線の長打力と投手陣の安定性をどう両立させるかに注目したい。 (出典: 巨人 の 新 外国 人(Yahoo!ニュース))