2026年シーズンの則本昂大は、巨人で18登板、3勝4敗、防御率4.72、43奪三振を記録した。楽天時代に先発投手として実績を積み、2024年と2025年にはクローザーを務めた右腕は、巨人移籍後にどのような投球を見せたのか。
日本野球機構(NPB)の公式年度別成績によると、2025年の楽天時代は56登板、防御率3.05、16セーブ、10ホールド。2026年は登板数が減った一方、先発登板も担い、投球回は61回に達した。数字を比較すると、単純な成績の上下だけでは見えない役割の変化と、今季の課題が浮かび上がる。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年成績:巨人で18登板、3勝4敗、防御率4.72、43奪三振、61投球回。
- 楽天時代との違い:2025年は16セーブ、10ホールドを記録した救援投手から、2026年は先発も含む起用へ変化した。
- 評価のポイント:2026年は被本塁打9本、防御率4.72、WHIP1.51。奪三振数だけでなく、走者を背負う頻度や長打への対応も評価材料になる。
【2026年最新成績】則本昂大は巨人で18登板、3勝4敗、防御率4.72
2026年シーズン終了時点の則本昂大の一軍成績は、18登板、3勝4敗、防御率4.72、43奪三振、61投球回。被安打72、被本塁打9、与四球20、自責点32を記録している。勝率は.429だった。
注目したいのは、防御率4.72という数字だ。防御率は投手が9イニング当たりに許した自責点を示す指標で、則本は61イニングで32自責点を記録した。2025年の防御率3.05と比べると1.67ポイント上昇しており、失点を防ぐ面では前年より厳しいシーズンになった。
一方、奪三振数は2025年も2026年も43。今季は投球回が前年の56回から61回へ増えたものの、奪三振数は同じだった。9イニング当たりの奪三振数を示す奪三振率も、2025年の約6.91から2026年は約6.34へ低下している。三振を奪う力が数字上で大きく伸びたわけではない。
ただし、前年と今季では登板数も役割も違う。2025年は救援登板を中心に56試合を投げたのに対し、2026年は先発登板も含めて18試合に登板している。救援投手として短いイニングを抑える場合と、先発として複数イニングを投げる場合では、求められる配球や体力配分が異なるため、登板数だけで単純比較するのは適切ではない。
【楽天時代との比較】抑えから先発も担う起用へ、何が変わったのか
則本のキャリアを考えるうえで重要なのが、2024年から2025年にかけての救援投手としての実績だ。NPBの公式年度別成績では、2024年は54登板、32セーブ、防御率3.46。2025年は56登板、16セーブ、10ホールド、防御率3.05だった。2年連続で救援陣の一角を担い、2024年にはセーブ数が32に達している。
2025年の成績を詳しく見ると、3勝4敗、56投球回、43奪三振、被安打60、被本塁打4、与四球20。2026年は3勝4敗、61投球回、43奪三振、被安打72、被本塁打9、与四球20だった。勝敗と奪三振数、与四球数は同じだが、被安打は12本、被本塁打は5本増えている。
つまり、今季の成績変化は、単に三振が取れなくなったという説明だけでは不十分だ。打者との対戦数が増える先発登板を含む起用になったことに加え、ヒットや本塁打を許した結果が防御率に反映されている。とくに被本塁打は2025年の4本から2026年は9本へ増加し、投球回当たりの被本塁打率も上がった。
救援投手としての評価では、セーブやホールドに加えて、限られたイニングをどれだけ安定して抑えたかが重視される。一方、先発投手では、複数の打順と繰り返し対戦するなかで、球種やコースを組み立てながら長いイニングを投げられるかが問われる。2026年の則本を評価するなら、従来のクローザーとしての実績と、先発を含む現在の役割を分けて見る必要がある。
【年度別成績】則本昂大のキャリアを数字で比較
則本は2013年に楽天でプロ入りし、キャリア初年度から27登板、15勝8敗、防御率3.34、134奪三振を記録した。2014年には202回2/3を投げて204奪三振、2017年には15勝7敗、防御率2.57、222奪三振をマーク。先発投手として長いイニングを投げながら、三振を積み重ねてきた。
その後も2021年は11勝5敗、152奪三振、2023年は155投球回、防御率2.61を記録。2024年以降は救援中心の起用へ移り、2026年は巨人で先発も担うシーズンとなった。主要年度の数字を並べると、役割の変化が分かりやすい。
| 年度 | 所属 | 登板 | 勝敗 | 投球回 | 奪三振 | 防御率 | セーブ | ホールド |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2013 | 楽天 | 27 | 15勝8敗 | 170 | 134 | 3.34 | 0 | 0 |
| 2014 | 楽天 | 30 | 14勝10敗 | 202回2/3 | 204 | 3.02 | 0 | 0 |
| 2017 | 楽天 | 25 | 15勝7敗 | 185回2/3 | 222 | 2.57 | 0 | 0 |
| 2021 | 楽天 | 23 | 11勝5敗 | 144回2/3 | 152 | 3.17 | 0 | 0 |
| 2023 | 楽天 | 24 | 8勝8敗 | 155 | 111 | 2.61 | 0 | 0 |
| 2024 | 楽天 | 54 | 3勝4敗 | 52 | 44 | 3.46 | 32 | 4 |
| 2025 | 楽天 | 56 | 3勝4敗 | 56 | 43 | 3.05 | 16 | 10 |
| 2026 | 巨人 | 18 | 3勝4敗 | 61 | 43 | 4.72 | 0 | 1 |
| 通算 | 楽天・巨人 | 391 | 123勝103敗 | 1,899 | 1,847 | 3.17 | 48 | 15 |
出典:日本野球機構(NPB)の個人年度別成績。2026年はシーズン終了時点。投球回は公式記録の表記に基づく。
この表から分かるのは、則本のキャリアが先発と救援の2つの時期に分けられることだ。先発時代は2014年の202回2/3や2017年の222奪三振に象徴されるように、長いイニングと高い奪三振数が特徴だった。2024年以降はセーブとホールドが記録され、チームの終盤を支える役割が数字に表れている。
なお、セーブ数やホールド数は投手の役割を示す記録であり、先発投手の優劣を直接測る指標ではない。年度別成績を比較するときは、登板数、投球回、防御率、奪三振数に加え、その年にどのような役割を担っていたかを確認することが大切だ。
【投球内容を読む】防御率4.72、WHIP1.51、被本塁打9本の意味
2026年の則本を評価するうえで、防御率と合わせて確認したいのがWHIPだ。WHIPは、被安打と与四球の合計を投球回で割り、1イニング当たりに何人の走者を出したかを把握する指標。2026年は被安打72、与四球20、投球回61なので、WHIPは約1.51となる。2025年の1.43から上昇しており、前年より走者を出す頻度が高かったことが分かる。
さらに、被本塁打は2025年の4本から2026年の9本へ増えた。被本塁打数は打者との対戦数や投球回にも左右されるが、投球回が56回から61回へ増えたことを踏まえても、単純な登板機会の増加だけでは説明しにくい変化だ。長打を許す場面を減らせるかどうかは、防御率を改善するための大きなポイントになる。
一方で、与四球は2年連続で20。制球面の数字が大きく悪化したわけではない。三振数も43で変わらないため、今季の成績を「四球が急増した」「三振がまったく取れなくなった」と説明するのは正確ではない。被安打や本塁打を含めた打球の結果を分析し、失点につながる場面をどう減らすかが焦点になる。
また、2026年は18登板のうち先発が10試合で、クオリティースタート(先発投手が6回以上を投げ、自責点3以内に抑えること)は4回とされる。先発時の安定感を測るには、登板全体の防御率だけでなく、先発登板時にどこまでイニングを消化できたか、早い回で失点が集中していないかといった内訳も重要になる。
【通算成績】則本昂大は123勝、1,847奪三振、48セーブ
2026年シーズン終了時点で、則本のNPB通算成績は391登板、123勝103敗、1,899投球回、1,847奪三振、防御率3.17。救援投手としての実績を示す記録は48セーブ、15ホールドとなっている。長年の先発経験と、楽天時代後半に積み重ねた救援実績の両方が通算数字に含まれている。
特に目を引くのは、通算1,847奪三振と1,899投球回だ。則本はプロ入り後、長いイニングを投げて三振を奪う先発投手として実績を積み、その後はセーブを記録する立場へと役割を変えてきた。通算防御率3.17は、2026年単年の防御率4.72とは異なり、複数の役割を経験した長いキャリア全体の成績を示している。
ただし、通算成績が優れていることと、現在の投球状態が良好であることは別の話だ。過去の実績は能力や経験を評価する材料になる一方、今季の状態を判断するには、最新の被安打、被本塁打、WHIP、先発時の投球回などを見る必要がある。キャリア全体と直近の成績を分けて捉えることが、選手の現在地を理解する近道となる。
【プロの結論】則本昂大の2026年成績は何を基準に評価すべきか
2026年の則本昂大は、巨人で3勝4敗、防御率4.72、43奪三振という成績だった。楽天時代の2025年は56登板、防御率3.05、16セーブ、10ホールドを記録しており、救援投手としての安定感を示していた。巨人移籍後は先発も担う起用となり、登板数や役割が変わったことを前提に成績を読む必要がある。
今季の数字で特に注目すべきなのは、奪三振数が前年と同じ43である一方、被本塁打が4本から9本へ増え、防御率が3.05から4.72へ上昇した点だ。与四球数は20で変わっていないため、今後の投球内容を評価する際には、長打を抑えられているか、被安打を減らせているか、先発時に安定してイニングを消化できているかを重点的に確認したい。
選手の成績を比較する際は、次の3点を基準にすると判断しやすい。
- 役割をそろえて比較する:先発時代と救援時代では登板数や投球回の意味が違うため、単純な数字の大小だけで評価しない。
- 防御率とWHIPを併せて見る:失点を防げたかだけでなく、被安打や四球で走者を出す頻度も確認する。
- 単年成績と通算成績を区別する:長いキャリアで積み上げた実績と、今季の状態を同じ尺度で混同しない。
則本の通算123勝、1,847奪三振、48セーブは、先発と救援の両方を経験してきたキャリアを示す。一方、2026年の防御率4.72とWHIP1.51は、今季の投球内容を評価するうえで無視できない数字だ。過去の実績だけで判断せず、今季の役割と投球内容を切り分けて見ることが、則本の現在地を正しく捉えるための基準となる。
【則本昂大成績】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:則本昂大の2026年最新成績は?
A1:2026年シーズン終了時点で、巨人で18登板、3勝4敗、防御率4.72、43奪三振、61投球回。セーブは0、ホールドは1だった。
Q2:則本昂大の2025年成績は?
A2:楽天で56登板、3勝4敗、防御率3.05、43奪三振、56投球回。16セーブ、10ホールドを記録し、救援投手として起用された。
Q3:則本昂大の通算成績は?
A3:2026年シーズン終了時点で391登板、123勝103敗、防御率3.17、1,899投球回、1,847奪三振。通算48セーブ、15ホールドを記録している。
Q4:2026年のWHIPはいくつ?
A4:2026年のWHIPは約1.51。被安打72と与四球20の合計を61投球回で割って算出する。2025年の1.43より高く、走者を出す頻度が上がったことを示している。
Q5:楽天時代と巨人移籍後では、どちらの成績が良い?
A5:防御率で比較すると、2025年の楽天時代は3.05、2026年の巨人では4.72で、2025年の方が良い。ただし、2025年は救援中心、2026年は先発も担っており、役割の違いを考慮して評価する必要がある。
まとめ:則本昂大の今後は投球内容と役割の両面から見極める
則本昂大の2026年成績は、18登板、3勝4敗、防御率4.72、43奪三振。楽天時代の2025年に記録した防御率3.05、16セーブ、10ホールドと比べると、巨人移籍後は成績面で課題が残ったシーズンだった。
その一方、則本は通算123勝、1,847奪三振、48セーブを積み上げてきた実績ある投手でもある。2026年の数字を理解するには、単年の防御率だけでなく、先発と救援の役割の違い、WHIP、被本塁打、投球回を組み合わせて見ることが欠かせない。
今後の評価では、被本塁打の減少、走者を出す頻度の改善、先発登板時の安定したイニング消化がポイントになる。楽天時代に培った経験を巨人でどのように生かすのか。則本の成績を追う際は、勝敗の数字だけでなく、投球内容の変化にも注目したい。 (出典: 則 本 昂 大 成績(Yahoo!ニュース))