2026年10月27日現在、次回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、2030年開催が有力な見通しです。MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は2026年3月、次回大会について2029年または2030年を候補に挙げました。一方、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の2026~2032年グローバルカレンダーでは、2029年にWBC予選、2030年に本大会が配置されています。
ただし、次回WBCの具体的な開催日程や開催地は、まだ正式に確定した情報として公表されていません。2028年ロサンゼルス五輪での野球開催、MLB選手の五輪参加をめぐる交渉、WBCをシーズン中に開催する可能性など、日程を左右する要素も残っています。2026年大会の結果と歴代大会の開催周期を振り返りながら、次回大会の見通しを整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 次回WBCの開催年:2030年が有力な見通し。MLBコミッショナーは2029年または2030年に言及しており、開催日や開催地の詳細は未発表。
- 開催時期を左右する要因:2028年ロサンゼルス五輪、MLBの公式戦日程、選手の参加条件、放送契約などが判断材料になる。
- 今後の注目点:WBSCの長期カレンダーでは2030年に本大会、2029年に予選を配置。シーズン中開催への変更も検討課題となっている。
【次回WBCはいつ?現時点では2030年開催が有力な見通し】
次回WBCはいつなのか。現時点で最も注目したいのは、2030年という開催年の見通しです。
MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーは2026年3月18日、AP通信の取材で、次回大会を2029年または2030年に開催する可能性に言及しました。その後、公表されているWBSCの2026~2032年グローバルカレンダーでは、2029年にWBC予選、2030年にWBC本大会が配置されています。
この2つの情報を合わせると、2029年開催の可能性が完全になくなったわけではないものの、現在の長期カレンダーからは2030年開催を軸に考えるのが妥当です。ただし、年単位のカレンダーと、正式な大会日程の発表は別のものです。開催月、開幕日、決勝日、試合会場などが確定したと判断する段階には至っていません。
特に注意したいのは、「2030年開催の見通し」と「2030年の特定の日付に開催決定」という情報を混同しないことです。現時点では、次回WBCの開催年について有力な手掛かりがある一方、具体的な日程や開催地には不確定な部分が残っています。
2026年大会が終わった直後には、次の開催まで3年となる2029年が候補として注目されました。しかし、2028年の五輪との日程調整や大会運営の都合を考えると、2026年から4年後の2030年という選択肢にも合理性があります。
【ロブ・マンフレッドの次回WBC発言を検証】2029年と2030年の違い
次回WBCの開催時期を考えるうえで、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏の発言は重要な手掛かりです。
2026年3月の大会終了後、マンフレッド氏はAP通信に対し、次回大会について2029年と2030年のどちらにするかが課題だという趣旨の説明をしました。また、大会の開催周期についても、3年または4年が適切との考えを示しています。
この発言から分かるのは、MLB側が単に次の開催年を決めるだけでなく、WBCを今後どのような間隔で開催していくかも検討していることです。2029年なら2026年大会から3年後、2030年なら4年後となり、これまでの開催実績にも当てはまります。
ただし、マンフレッド氏が2029年と2030年の両方を候補として挙げたことは、両年の開催が正式決定したという意味ではありません。発言は日程を検討している段階のものであり、具体的な開催日程や会場を確定する公式発表とは区別する必要があります。
もう一つ見逃せないのが、WBCの開催時期を春季キャンプ中に固定するのか、それともMLBのシーズン中に移すのかという問題です。マンフレッド氏は、シーズン中の国際大会についても検討してきたと説明し、WBCをその候補として挙げました。
春季キャンプ中の開催には、MLBの公式戦と日程が重なりにくい利点があります。一方で、選手はシーズン開幕に向けて調整しているため、球団が投手の登板数や投球数を制限したり、選手の参加に条件を設けたりすることがあります。シーズン中に開催すればこうした課題の一部を改善できる可能性がありますが、今度は公式戦をどのように調整するかが大きな問題になります。
つまり、次回WBCの開催年は、3年周期か4年周期かという単純な選択だけでは決まりません。五輪との関係、選手の参加条件、MLBの日程、放送契約などを組み合わせて判断する必要があります。
【2028年ロサンゼルス五輪の野球が次回WBCの日程を左右する理由】
次回WBCの開催時期を考えるうえで、2028年ロサンゼルス五輪は欠かせない要素です。国際オリンピック委員会(IOC)は、ロサンゼルス五輪の追加競技として野球・ソフトボールを正式に採用しています。野球は2028年大会で実施される予定です。
問題は、五輪にMLBの現役選手が参加できるかどうかです。マンフレッド氏は2026年2月、MLB選手の五輪参加について前向きな見方を示しましたが、MLBと選手会の間には解決すべき課題が残っていました。7月の米スポーツ業界報道でも、参加条件をめぐる交渉が続いていると伝えられています。
仮にMLBのスター選手が五輪に参加する場合、MLBの公式戦日程やオールスターゲームの調整が必要になります。五輪で国を代表した選手が、その後すぐにWBCにも出場するスケジュールとなれば、休養やコンディション管理の面でも配慮が求められます。
2029年開催を選んだ場合、2028年夏の五輪から比較的短い間隔で次の国際大会を迎える可能性があります。2030年開催であれば、五輪からさらに時間を空けられます。この差は、選手の負担だけでなく、球団との調整や代表チームの準備期間にも関係します。
ただし、五輪があるから必ず2030年になると断定することはできません。MLB選手の参加条件や大会形式、WBCをどの季節に開催するかによっても判断は変わります。ロサンゼルス五輪は重要な判断材料ですが、それだけで開催年が決まるわけではありません。
また、2028年の五輪で野球が実施されることと、MLBの現役スター選手が出場することも別の問題です。五輪の競技実施は決まっていますが、選手の参加については関係者間の合意や条件整備が必要です。この違いを押さえておくことが、次回WBCの開催時期を正しく理解するポイントになります。
【WBC開催周期は3年?4年?歴代開催年一覧と2026年大会の結果】
WBCは、毎年開催される大会ではありません。2006年の第1回大会以降、3年または4年の間隔で開催されてきました。ただし、新型コロナウイルスの影響で大会日程が変更された時期もあり、すべての大会が一定の周期で行われてきたわけではありません。
MLB公式サイトの大会記録を基に、歴代開催年と優勝国、次回開催候補を整理すると、以下のようになります。
| 開催年・候補年 | 大会結果・位置づけ | 前回からの間隔・現状 |
|---|---|---|
| 2006年 | 第1回大会。日本が初代王者に | 初開催 |
| 2009年 | 日本が2大会連続優勝 | 3年後 |
| 2013年 | ドミニカ共和国が初優勝 | 4年後 |
| 2017年 | アメリカが初優勝 | 4年後 |
| 2023年 | 日本が優勝。決勝でアメリカを破る | 前回から6年。新型コロナの影響で2021年予定から延期 |
| 2026年 | ベネズエラが初優勝。決勝でアメリカを3対2で破る | 3年後 |
| 2029年 | 次回大会の候補年の一つ | 2026年から3年後。WBSCカレンダーでは予選を配置 |
| 2030年 | 次回本大会の有力な見通し | 2026年から4年後。WBSCカレンダーでは本大会を配置 |
この歴代開催年一覧から分かるように、WBCの開催周期は一律ではありません。2006年から2009年は3年、2009年から2013年と2013年から2017年は4年でした。2017年から2023年は、新型コロナの影響で当初予定されていた2021年大会が延期されたため、6年の間隔が生じています。そして2023年から2026年は再び3年となりました。
2026年大会の結果も、次回大会への関心を高める要素です。2026年3月17日の決勝では、ベネズエラがアメリカを3対2で破り、WBC初優勝を飾りました。大会MVPにはベネズエラのマイケル・ガルシア選手が選ばれています。
日本代表の侍ジャパンは、準々決勝でベネズエラに5対8で敗れ、連覇を逃しました。2023年大会の優勝から一転して早期敗退となったことで、次回大会に向けた代表強化や選手選考にも注目が集まります。
大会の規模という点でも、2026年大会は大きな節目となりました。AP通信などの報道によると、47試合の総入場者数は約161万9,839人に達し、2023年大会の記録を約24%上回りました。米国での視聴者数も記録的な水準となり、WBCの国際的な注目度が高まったことを示しています。
2029年と2030年を比較すると、2029年は3年周期を維持できる点が特徴です。一方、2030年は4年周期に戻る選択肢であり、2028年五輪との間隔を確保できます。さらに、WBSCの長期カレンダーでは2030年が本大会の年として示されているため、現時点では2030年を軸に情報を追うのが合理的です。
【次回WBCの開催日程・開催地はいつ発表される?】
次回WBCの開催地については、2026年10月27日現在、正式な開催都市や球場を確定した情報は公表されていません。開催年の見通しと開催地の決定は別の段階であり、2030年開催が有力だからといって、試合会場まで決まっているわけではありません。
2026年大会では、東京、プエルトリコのサンフアン、テキサス州ヒューストン、フロリダ州マイアミが会場となりました。しかし、これらの都市が次回大会でも開催地になるとは限りません。WBCでは複数の国や地域で1次ラウンドを実施し、準々決勝以降を別の会場で開催する方式が採られてきたため、次回も開催地の組み合わせが注目されます。
開催日程についても、具体的な開幕日や決勝日は未発表です。開催年が2030年となった場合でも、3月の春季キャンプ中に実施するのか、別の時期に移すのかによって、日程は大きく変わる可能性があります。
また、代表チームの準備には、大会日程だけでなく、予選の実施時期や出場国の決定、選手登録、球団との調整も関係します。2029年に予選を行う計画と、2030年の本大会を具体的に何月に開催するかという問題は、分けて捉える必要があります。
WBC公式発表の最新情報を確認する際は、MLB公式サイト、WBSCの公表資料、大会公式の発表を優先するのが確実です。開催年だけを伝えるニュースと、正式な日程や会場を発表した情報を見分けることが、観戦旅行やチケット購入の計画を立てるうえでも重要になります。
【WBCがシーズン中に開催される可能性は?侍ジャパンへの影響】
次回WBCをめぐるもう一つの大きな論点は、開催時期を春季キャンプ中からMLBのシーズン中へ移す可能性です。マンフレッド氏は2026年3月、将来的なシーズン中の国際大会について検討していると説明し、WBCもその候補になり得るとの考えを示しました。ただし、実施時期の変更が正式に決定したわけではありません。
現在の春季キャンプ中開催では、選手はシーズン開幕に向けて調整している途中です。特に投手は、故障のリスクやシーズン全体の負担を考慮して登板数や投球数を管理する必要があります。球団が選手の出場に制限を設ける場合もあり、代表チームが希望する選手を必ずしも自由に起用できるとは限りません。
シーズン中にWBCを開催できれば、選手のコンディションが整った時期に世界トップクラスの対戦を実現できる可能性があります。ファンにとっても、各国のスター選手が本来の実力を発揮する試合を見られるという期待があります。2026年大会の観客動員や視聴実績は、WBCをさらに大きな国際スポーツイベントへ発展させる動機の一つになり得ます。
一方で、シーズン中開催には課題もあります。MLBの公式戦を中断する必要が生じるほか、選手の移動、休養日、球団の運営、放送契約、選手会との合意など、多くの調整が必要です。五輪との関係も含め、単に開催月を変更すれば解決する問題ではありません。
侍ジャパンにとっても、次回大会の開催時期は代表強化の計画に直結します。春季キャンプ中に開催する場合は、選手の調整状況や球団との出場交渉が重要になります。シーズン中開催に変更されれば、今度は国内外の公式戦日程と代表活動をどう両立させるかが課題になります。
日本代表の選考についても、開催時期が決まらなければ、各選手のコンディションや所属球団との調整を踏まえた具体的な準備計画は立てにくい状況です。次回大会を見据えるファンは、開催年だけでなく、開催時期と選手参加の条件がどのように決まるかにも注目する必要があります。
【wbc 次いつ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:次回WBCは2029年と2030年のどちらに開催されますか? A1:2026年10月27日現在、2030年開催が有力な見通しです。マンフレッド氏は2029年または2030年を候補に挙げていますが、WBSCの2026~2032年グローバルカレンダーでは2029年に予選、2030年に本大会が配置されています。具体的な開催日程は未発表です。
Q2:次回WBCの開催地は日本ですか? A2:次回大会の開催地は、まだ正式に公表されていません。2026年大会では東京を含む複数都市で開催されましたが、次回も日本で試合が行われるかどうかは確定していません。開催都市や球場に関する情報は、MLBやWBSCなどの公式発表を確認してください。
Q3:次回WBCはMLBのシーズン中に開催されますか? A3:シーズン中開催は検討課題の一つですが、実施が決まったわけではありません。MLBコミッショナーは、選手の参加制限を減らせる可能性などを踏まえ、シーズン中の国際大会に言及しています。一方、公式戦の日程調整や選手会との合意など、解決すべき課題も残っています。
まとめ:【プロの結論】次回WBCは2030年を軸に正式発表を待つ
次回WBCはいつ開催されるのか。2026年10月27日時点では、2030年開催が有力な見通しです。MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は2029年または2030年を候補に挙げており、WBSCの長期カレンダーでは2029年に予選、2030年に本大会が配置されています。
一方、具体的な開催日程や開催地は未発表です。2028年ロサンゼルス五輪での野球開催、MLB選手の五輪参加をめぐる交渉、WBCのシーズン中開催の可能性など、次回大会の時期を左右する要素は複数あります。
情報を見極める際は、次の3点を押さえておくと分かりやすくなります。
- 開催年:現時点では2030年を軸に考える。ただし、開催年の見通しと正式決定は区別する。
- 日程・開催地:開幕日、決勝日、開催都市、球場が正式発表されるまでは確定情報として扱わない。
- 開催方式:春季キャンプ中の開催を続けるのか、シーズン中へ移すのか、五輪との日程調整と併せて注目する。
2026年大会ではベネズエラが初優勝を果たし、日本は準々決勝で敗退しました。次回大会では侍ジャパンの巻き返しにも期待が集まります。開催年だけでなく、正式な日程、開催地、選手の参加条件がどのように決まるかを追うことが、次回WBCの最新動向を把握するうえで重要です。 (出典: wbc 次 いつ(Yahoo!ニュース))