広瀬すずの日本アカデミー賞受賞歴を調べると、2026年の第49回で『遠い山なみの光』が優秀主演女優賞に選ばれたほか、過去には『三度目の殺人』で最優秀助演女優賞を獲得している。さらに、映画『海街diary』で新人俳優賞を受賞した経歴もあり、主演と助演の両方で評価を積み重ねてきた俳優だ。
日本アカデミー賞協会の公式発表と所属事務所フォスターの受賞歴を整理すると、広瀬すずは2026年までに、新人俳優賞1回、優秀主演女優賞4回、優秀助演女優賞2回、最優秀助演女優賞1回を受賞している。注目したいのは受賞回数だけではない。透明感のある少女役から、複雑な心理を抱えた人物、歴史的背景を背負う女性まで、役柄の幅を広げてきた歩みが受賞歴に表れている。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年最新:第49回日本アカデミー賞で『遠い山なみの光』が優秀主演女優賞を受賞。最優秀主演女優賞は倍賞千恵子が獲得した。
- 過去の代表的な受賞:第41回では『三度目の殺人』で最優秀助演女優賞を受賞。新人俳優賞は『海街diary』で獲得した。
- 受賞歴の全体像:2026年までの日本アカデミー賞で、個人賞の受賞は計8件。主演・助演の双方で優秀賞以上の評価を受けている。
【2026年最新】広瀬すずは第49回日本アカデミー賞で何を受賞した?
2026年3月13日に開催された第49回日本アカデミー賞授賞式で、広瀬すずは『遠い山なみの光』によって優秀主演女優賞を受賞した。対象作品は、ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロの長編小説デビュー作を原作とし、石川慶監督が映画化した作品だ。
物語は、戦後間もない1950年代の長崎と1980年代のイギリスを舞台に、母・悦子の過去をたどる娘ニキの視点を交えながら進む。広瀬が演じたのは、1950年代の長崎で生きる若き日の悦子。二階堂ふみ、吉田羊らが出演し、異なる時代の記憶と、語られる物語に潜む違和感を描いている。
日本アカデミー賞公式サイトの受賞者紹介では、広瀬の演技について、悦子が持つ芯の強さと脆さを抑制の効いた表現で描き、作品の世界観を形づくった点が評価されている。感情を大きく表に出す演技だけでなく、人物の内側にある揺らぎを表現する力が、今回の受賞を読み解く手がかりになる。
ただし、優秀主演女優賞と最優秀主演女優賞は同じではない。第49回の最優秀主演女優賞は『TOKYOタクシー』の倍賞千恵子が受賞した。広瀬の2026年の実績は、最優秀賞ではなく、最終候補となる優秀賞への選出である。この違いを押さえておくと、受賞歴を正確に理解できる。
【一覧表】広瀬すずの日本アカデミー賞受賞歴を回次・作品別に整理
広瀬すずの日本アカデミー賞での歩みは、2016年の新人俳優賞から始まる。翌年には主演・助演の両部門で優秀賞に選ばれ、2018年には助演部門の最優秀賞を獲得。その後も主演・助演の両方で評価を受け、2026年の第49回まで受賞歴を重ねている。
所属事務所フォスターの公式プロフィールと日本アカデミー賞協会の受賞記録をもとに、主要な受賞を回次順にまとめた。
| 回次・授賞年 | 賞の名称 | 対象作品 | 受賞歴のポイント |
|---|---|---|---|
| 第39回・2016年 | 新人俳優賞 | 海街diary | 映画界での評価を高めた初期の受賞 |
| 第40回・2017年 | 優秀主演女優賞 | ちはやふる-上の句- | 主演作品で評価 |
| 第40回・2017年 | 優秀助演女優賞 | 怒り | 主演と助演の両部門で選出 |
| 第41回・2018年 | 最優秀助演女優賞 | 三度目の殺人 | 日本アカデミー賞で初の最優秀賞 |
| 第44回・2021年 | 優秀主演女優賞 | 一度死んでみた | コメディ作品で主演として評価 |
| 第45回・2022年 | 優秀助演女優賞 | いのちの停車場 | 助演部門で再び選出 |
| 第46回・2023年 | 優秀主演女優賞 | 流浪の月 | 重いテーマを扱う作品で主演として評価 |
| 第49回・2026年 | 優秀主演女優賞 | 遠い山なみの光 | 抑制された演技と人物表現が評価された |
この一覧から分かるのは、広瀬が日本アカデミー賞で計8件の個人賞を受賞していることだ。内訳は新人俳優賞1回、優秀主演女優賞4回、優秀助演女優賞2回、最優秀助演女優賞1回となる。
なお、受賞件数と受賞した授賞式の回数は異なる。第40回では主演と助演の2部門で選ばれているため、上の8件は7つの回次にまたがる。最優秀賞の受賞は、第41回の『三度目の殺人』による1回だ。
【受賞理由と評価】『海街diary』『三度目の殺人』『遠い山なみの光』の違い
広瀬すずの受賞歴を理解するには、賞の名前だけでなく、対象となった作品でどのような人物を演じたのかを見る必要がある。初期の新人賞、助演女優賞での最優秀賞、そして2026年の主演女優賞では、評価につながった演技の特徴が異なる。
『海街diary』:新人俳優賞で注目された存在感
2016年の第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した『海街diary』は、是枝裕和監督が吉田秋生の漫画を映画化した作品だ。鎌倉で暮らす三姉妹が、異母妹と出会い、4人で生活を始めるまでを描いている。
広瀬が演じたのは、父の死をきっかけに三姉妹と出会う末妹のすず。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆といった俳優陣の中で、複雑な境遇を持つ少女を自然体で演じた。作品全体が高く評価され、日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む複数部門で受賞している。
新人俳優賞は、最優秀主演女優賞や最優秀助演女優賞とは異なる賞だ。若い俳優の活躍を評価するものであり、『海街diary』での受賞は、広瀬が映画俳優として評価を獲得した初期の重要な節目となった。
『三度目の殺人』:最優秀助演女優賞につながった難役
2018年の第41回日本アカデミー賞では、広瀬が『三度目の殺人』で最優秀助演女優賞を受賞した。是枝裕和監督による法廷心理サスペンスで、福山雅治演じる弁護士と役所広司演じる殺人犯の対立を軸に、事件の真相が揺らいでいく物語だ。
広瀬が演じたのは、殺害された被害者の娘であり、事件の鍵を握る脚の不自由な高校生。日本アカデミー賞公式サイトの受賞者紹介では、それまでの『海街diary』などで見せた透明感のある少女像とは異なり、心に闇を抱えた難しい年頃の人物を静かに、力強く演じた点が紹介されている。
この受賞が示すのは、広瀬が主演作での存在感だけでなく、物語の謎や緊張感を支える助演としても高い評価を得たことだ。感情を説明しすぎず、表情や佇まいを通して人物の内面を伝える演技が、作品の心理的な緊張感と結びついていた。
『遠い山なみの光』:主演として表現の幅を示した2026年
第49回の優秀主演女優賞では、広瀬は『遠い山なみの光』の主演として評価された。物語の中心にあるのは、戦後の長崎で過ごした悦子の記憶と、そこに潜む食い違いだ。広瀬が演じる若き日の悦子は、時代背景だけでなく、後年に語られる記憶との関係も含めて描かれる人物である。
同作で求められるのは、目の前の出来事に対する反応を示すだけの演技ではない。過去を生きる人物の感情と、後年に振り返られる記憶との距離を、作品のミステリー性を損なわずに表現する必要がある。日本アカデミー賞の受賞者紹介が挙げる、抑えた演技による人物描写は、この作品の特徴と重なる。
新人俳優賞を受けた『海街diary』から、最優秀助演女優賞を受けた『三度目の殺人』、そして『遠い山なみの光』へ。受賞歴を作品ごとにたどると、広瀬の評価は単純な知名度や出演本数だけでは説明できず、役柄や物語の要求に応じた表現の変化と結びついている。
【優秀賞と最優秀賞の違い】広瀬すずの受賞歴を正しく読むポイント
日本アカデミー賞の受賞歴を調べる際に、最も混同しやすいのが「優秀賞」と「最優秀賞」の違いだ。両者は似た名前だが、意味する実績は異なる。
日本アカデミー賞協会の公式説明によると、正賞15部門では、まず協会員の投票によって各部門の優秀賞受賞者・作品が選ばれる。その後、優秀賞に選ばれた候補を対象に最終投票が行われ、最優秀賞が決定する。
主演女優賞の場合、優秀主演女優賞に選ばれることは、その年の主演女優賞の有力候補として認められたことを意味する。一方、最優秀主演女優賞は、優秀賞の候補者の中から最終的に選ばれた受賞者に贈られる賞だ。
広瀬すずの2026年の受賞を例にすると、『遠い山なみの光』で優秀主演女優賞を受賞した一方、最優秀主演女優賞は『TOKYOタクシー』の倍賞千恵子が受賞した。広瀬の受賞歴を紹介するときは、優秀賞への選出を最優秀賞の獲得と取り違えないことが大切だ。
また、新人俳優賞は、優秀賞から最優秀賞へ進む通常の個人賞とは別の枠組みで設けられている。『海街diary』での新人俳優賞は、広瀬の初期の実績として重要だが、最優秀主演女優賞や最優秀助演女優賞の受賞回数には含まれない。
【主演・助演の両方で評価】広瀬すずの受賞歴が示す俳優としての強み
広瀬すずの日本アカデミー賞受賞歴で特徴的なのは、主演と助演のどちらか一方に偏っていない点だ。主演部門では『ちはやふる-上の句-』『一度死んでみた』『流浪の月』『遠い山なみの光』で優秀主演女優賞を受賞。助演部門でも『怒り』『いのちの停車場』で優秀助演女優賞に選ばれ、『三度目の殺人』では最優秀助演女優賞を獲得している。
主演俳優には、作品全体の視点を担い、観客が人物の感情や物語の変化を追えるようにする役割が求められる。対して助演俳優は、出番の長さにかかわらず、主人公の選択や作品のテーマを際立たせる役割を担うことが多い。両部門での評価は、異なる立場の人物を演じ分ける力が評価されてきたことを示している。
ただし、主演賞は助演賞よりも価値が高い、あるいは助演賞は脇役としての評価にすぎない、と単純に順位づけるのは適切ではない。賞の部門は、作品内での役割の違いを踏まえて設けられている。演技の評価を考える際には、出演時間や役の大小だけでなく、物語の中で人物が果たす機能や、演技が作品全体にもたらす効果を見る必要がある。
さらに、広瀬の受賞歴は作品のジャンルにも広がりがある。競技かるたを題材にした青春映画、コメディ、法廷心理サスペンス、社会的なテーマを含む人間ドラマ、記憶をめぐるミステリーと、異なる作品で評価を受けてきた。ひとつの役柄のイメージに固定されず、作品ごとに異なる人物像を提示してきたことが、受賞歴を読むうえでの重要な視点となる。
【プロの結論】広瀬すずのアカデミー賞受賞歴から分かること
広瀬すずの受賞歴を評価するうえで注目したいのは、受賞数の多さだけではなく、どの作品で、どの部門に選ばれたかという組み合わせだ。新人俳優賞で注目された後、主演と助演の両方で優秀賞を受賞し、2018年には『三度目の殺人』で最優秀助演女優賞を獲得した。そして2026年には『遠い山なみの光』で再び優秀主演女優賞に選ばれている。
この流れから見えてくるのは、広瀬のキャリアが、若手俳優としての注目から、役柄や作品の性質に応じた演技が評価される段階へと広がってきたことだ。もちろん、受賞歴だけで俳優の能力や作品の優劣を完全に測ることはできない。日本アカデミー賞は協会員による投票で選考される映画賞であり、作品の評価には、観客の受け止め方やほかの映画賞の結果など、異なる視点も存在する。
受賞歴を調べる読者にとって、作品選びの判断基準は明確だ。広瀬すずの主演作で物語を引っ張る演技を見たいなら『流浪の月』や『遠い山なみの光』、人物の謎や心理的な緊張感を支える演技に注目したいなら『三度目の殺人』、初期の瑞々しい存在感を知りたいなら『海街diary』が、それぞれ異なる入口になる。
また、「アカデミー賞」という言葉には、米国の映画賞であるアカデミー賞と、日本の映画賞である日本アカデミー賞の両方を指す使い方がある。広瀬すずのここでの受賞歴は、日本アカデミー賞協会が主催する賞の記録だ。検索結果や記事の見出しを読む際は、どちらの賞を指しているのかを確認すると、受賞情報を誤解しにくい。
【広瀬すずアカデミー賞】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:広瀬すずは2026年の第49回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞した?
A1:いいえ。『遠い山なみの光』で優秀主演女優賞を受賞した。第49回の最優秀主演女優賞は『TOKYOタクシー』の倍賞千恵子が受賞している。
Q2:広瀬すずが日本アカデミー賞で最優秀賞を受賞した作品は?
A2:2018年の第41回日本アカデミー賞で、『三度目の殺人』により最優秀助演女優賞を受賞した。これが日本アカデミー賞における広瀬の最優秀賞受賞歴となる。
Q3:広瀬すずの日本アカデミー賞の受賞回数は何回?
A3:2026年までの個人賞の受賞件数は計8件。内訳は新人俳優賞1回、優秀主演女優賞4回、優秀助演女優賞2回、最優秀助演女優賞1回だ。第40回では主演・助演の両部門で受賞しているため、8件が8回の授賞式を意味するわけではない。
Q4:『海街diary』では何の賞を受賞した?
A4:2016年の第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した。広瀬すずが演じたのは、鎌倉で暮らす三姉妹と出会う末妹のすず。作品は最優秀作品賞など複数の部門でも評価された。
Q5:優秀主演女優賞と最優秀主演女優賞はどう違う?
A5:優秀主演女優賞は、協会員の投票によって選ばれる優秀賞のひとつ。最優秀主演女優賞は、その優秀賞の候補者を対象とする最終投票で決まる賞だ。優秀賞への選出と最優秀賞の受賞は、別々の実績として区別する必要がある。
まとめ:広瀬すずの受賞歴は作品と部門を合わせて確認しよう
広瀬すずは、2016年の『海街diary』による新人俳優賞を出発点に、主演・助演の両部門で日本アカデミー賞の評価を積み重ねてきた。『三度目の殺人』では最優秀助演女優賞を受賞し、2026年の第49回では『遠い山なみの光』で優秀主演女優賞に選ばれている。
受賞歴を正しく把握するには、賞の名称、回次、対象作品の3点をセットで確認することが欠かせない。とりわけ、優秀賞と最優秀賞を混同しないことが重要だ。2026年の受賞は最優秀主演女優賞ではなく優秀主演女優賞であり、最優秀助演女優賞の受賞は2018年の『三度目の殺人』である。
これまでの受賞作品を見比べると、広瀬すずが青春映画から心理サスペンス、社会的なテーマを持つ人間ドラマまで、幅広い役柄に取り組んできたことが分かる。今後の出演作を追う際も、単に賞を獲得したかどうかだけでなく、どのような人物を演じ、作品の中でどんな役割を担ったのかに注目すると、俳優としての変化をより深く楽しめるはずだ。 (出典: 広瀬 すず アカデミー 賞(Yahoo!ニュース))