専大松戸高校野球部を率いる持丸修一監督は、茨城県の竜ケ崎第一、藤代、常総学院、千葉県の専修大学松戸高等学校という4校を甲子園に導いてきた高校野球界の名将です。2007年11月の監督就任後、甲子園未出場だった専大松戸を2015年夏に初出場へ導き、2023年春には初のベスト8、2026年春の第98回選抜高校野球大会では創部以来初となるベスト4進出を実現しました。
一方、専大松戸の強さを支えているのは、監督の采配や選手の技術だけではありません。野球部専用の寮を持たず、地元・松戸市や近隣地域から通学する選手を中心にチームをつくり、郷土愛と選手同士の競争、自分で考える姿勢を重視している点も特徴です。2026年秋の千葉県大会では2年連続の優勝を果たしたものの、関東大会では初戦敗退。最新の戦績も踏まえ、持丸監督の経歴、指導方針、名将と呼ばれる理由、専大松戸の強さの背景を詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 監督の経歴:持丸修一監督は4校を甲子園に導き、2007年11月から専大松戸を指揮している。
- 主な実績:2015年に甲子園初出場、2023年春にベスト8、2026年春に初のベスト4を達成した。
- 強さの秘密:寮のない環境で地元の選手を育て、主体性、郷土愛、競争意識を重視している。
- 2026年秋の最新情報:千葉県大会で優勝した一方、秋季関東大会では帝京三に5対13で敗れた。
【2026年最新】専大松戸野球部監督・持丸修一の現在は?
2026年10月現在、専大松戸高校野球部を率いる監督は持丸修一氏です。松戸市が2026年5月15日号の「広報まつど」で紹介した記事では、持丸監督が78歳になってもグラウンドに立ち、選手たちとともにチームを率いている様子が取り上げられました。
同記事によると、持丸監督は2026年春の選抜高校野球大会で、専大松戸を春夏通じて初のベスト4へ導きました。また、選抜大会での監督最年長勝利記録を更新したことも紹介されています。長年の指導経験を重ねながら、選手の成長を第一に考える姿勢が現在のチームづくりにも表れています。
ただし、2026年の専大松戸を語るうえでは、春の快進撃だけでなく、その後の戦績も押さえておく必要があります。
- 2026年春:第98回選抜高校野球大会で初のベスト4。
- 2026年夏:千葉大会決勝で拓大紅陵に1対3で敗れ、甲子園出場を逃す。
- 2026年秋:秋季千葉県大会決勝で習志野を5対4で破り、2年連続3回目の優勝。
- 2026年10月18日:秋季関東大会1回戦で帝京三に5対13、8回コールドで敗退。
秋季千葉県大会の優勝は、チームの競争力を示す成果です。一方、関東大会では投手陣が大量失点を許し、課題も浮き彫りになりました。高校野球は学年の入れ替わりによって戦力が大きく変わるため、春のベスト4を経験したチームと秋の新チームを同一視することはできません。
千葉県高等学校野球連盟の大会記録でも、秋季千葉県大会の優勝と関東大会初戦の敗退が確認できます。2026年の専大松戸は、全国の強豪と互角に渡り合う力を示した一方、次の世代が乗り越えるべき課題も抱えている状況です。
【4校を甲子園へ】持丸修一の経歴と監督就任の歩み
持丸修一監督の経歴をたどると、専大松戸での成功が突然生まれたものではないことがわかります。選手として甲子園を経験し、母校で指導者としての歩みを始めた後、複数の高校でチームを育ててきました。
松戸市が公開した指導者紹介によると、持丸監督は茨城県藤代町、現在の取手市藤代の出身です。茨城県立竜ケ崎第一高校時代に選手として甲子園に出場し、大学卒業後は母校の教員となって野球部監督を務めました。その後、藤代高校や常総学院でも指揮を執り、2007年11月に専大松戸の監督へ就任しています。
| 時期 | 経歴・出来事 | 主なポイント |
|---|---|---|
| 高校時代 | 茨城県立竜ケ崎第一高校 | 選手として甲子園出場を経験 |
| 大学卒業後 | 竜ケ崎第一高校で教員・野球部監督 | 母校を甲子園出場へ導く |
| 2001年 | 茨城県立藤代高校 | 春の甲子園初出場へ導く |
| 2003年 | 常総学院高校 | 恩師・木内幸男氏の後任として監督に就任 |
| 2007年11月 | 専修大学松戸高校 | 監督に就任。甲子園未出場のチームを指導 |
| 2015年夏 | 専大松戸が甲子園初出場 | 第97回全国高校野球選手権大会に出場 |
| 2023年春 | 第95回記念選抜高校野球大会 | 春夏通じて初のベスト8 |
| 2026年春 | 第98回選抜高校野球大会 | 創設以来初のベスト4 |
特筆すべきなのは、異なる4校を甲子園出場へ導いていることです。松戸市の2023年の紹介記事では、監督として4校を甲子園に導いた指導者は、戦後わずか2人と紹介されました。異なる学校や地域で成果を残してきた点は、持丸監督の指導力を評価するうえで重要な実績です。
専大松戸への就任当時、チームは甲子園未出場でした。しかも、私立高校でありながら野球部専用の寮がなく、全国から選手を集める寮完備の強豪校とは異なる条件にありました。持丸監督は公式戦での勝利を一つずつ積み重ねることからチームづくりを進め、就任から約8年後の2015年夏、ついに甲子園初出場を実現しました。
ここで注目したいのは、監督が就任しただけでチームが急に強くなったわけではない点です。長期的な指導の積み重ねによって、選手の育成、競争環境、学校や地域とのつながりが形になり、全国大会への道が開かれました。
【2015年初出場から2026年ベスト4へ】専大松戸の甲子園実績
専大松戸の歴史を大きく変えたのが、2015年夏の甲子園初出場です。第97回全国高等学校野球選手権大会で、同校は春夏通じて初めて甲子園の舞台に立ちました。松戸市にとっても、同市の高校が春夏通じて初めて甲子園に出場する節目となりました。
その後もチームは経験を積み、2021年夏には甲子園でベスト16、2023年春には第95回記念選抜高校野球大会で初のベスト8入りを果たします。2015年の初出場が単発の快挙で終わらず、全国大会で勝ち上がる力を育ててきたことがわかります。
そして2026年春、第98回選抜高校野球大会で新たな記録を打ち立てました。千葉県高等学校野球連盟の大会記録によると、専大松戸は1回戦で北照に4対0、2回戦で九州国際大付に8対3、準々決勝で山梨学院に2対1で勝利。準決勝では大阪桐蔭に2対3で敗れたものの、学校史上初のベスト4に進出しました。
特に準々決勝の山梨学院戦は、1点差を守り抜いて勝ち上がった試合です。準決勝でも大阪桐蔭と接戦を演じており、強豪校を相手に試合を終盤まで競り合える守備力と勝負強さを示しました。
2026年春の快進撃について、松戸市の広報記事は、選手の長所や特性が甲子園という舞台で引き出されたことを紹介しています。監督自身も、自分の記録より選手の頑張りを喜ぶ姿勢を示しており、指導者が成果を独占するのではなく、選手の力を引き出すという考え方が伝わってきます。
ただし、春のベスト4という実績だけで、翌年以降も同じ成績が約束されるわけではありません。2026年秋には千葉県大会で優勝した一方、関東大会では帝京三に敗れました。甲子園での実績を評価するときは、過去の最高成績と直近のチーム状態を分けて見ることが大切です。
【寮がないのはなぜ?】郷土愛と競争を重視するチームづくり
専大松戸野球部の特徴として、しばしば取り上げられるのが「寮がない」という環境です。全国の強豪校には、県外から選手を受け入れる学生寮を整備し、練習に集中できる生活環境をつくっている学校もあります。それに対して専大松戸は、自宅から通学する選手を中心にチームを編成しています。
松戸市が2023年に公開した指導者紹介では、部員の多くが松戸市内や近隣の市区町村から通っていることが説明されています。持丸監督は、寮がないことに触れながら、地元の子どもたちが努力する姿を地域の人々に見てもらうことに意義を感じていると語っています。同時に、遠方から選手を集める方法そのものを否定しているわけではないとも説明しています。
つまり、寮がない理由を監督個人の方針だけに求めるのは正確ではありません。学校に野球部専用の寮がないという環境に加え、持丸監督が大切にする郷土愛や地域とのつながりが、現在のチームづくりと結びついています。
2026年2月に松戸市が発表した紹介資料では、授業終了後、選手たちは松戸市上本郷の校舎から学校保有のバスで松戸市串崎新田の野球場へ移動し、練習に励んでいることが紹介されました。地元で学校生活を送りながら練習を重ねることが、専大松戸の日常です。
この環境には、メリットと課題の両方があります。地元の選手が地域の応援を受けながら成長できることは、チームへの愛着や責任感につながります。一方、通学時間や練習時間の制約を受けるため、限られた時間をどう使うかが重要になります。
持丸監督は、通常の学校生活も大切にし、練習時間はほかの学校より短いと思うと説明しています。その条件で甲子園を目指すなら、選手全員が同じ方向を向き、できることに全力を尽くさなければならないという考え方です。
この発想は、単に練習量を増やすのではなく、練習の質やチーム内の連携を高める方向につながります。試合に出る選手だけでなく、控え選手も同じ目標に向かって努力することが、競争力の土台になるのです。
【なぜ名将と呼ばれるのか】持丸修一の指導方針と評判
持丸監督の指導方針を理解するうえで、2026年5月の「広報まつど」で紹介された言葉が参考になります。監督は、選手とは野球のことなら何でも話せる友達のような関係でいたいと語り、選手自身から「こうしたら面白いのではないか」という意見が出てくるチームを目指しています。
この方針の中心にあるのは、選手の主体性です。監督やコーチが一方的に指示を出し、選手がそのとおりに動くのではなく、選手自身が考え、意見を出し、チーム全体でプレーを改善していくことを重視しています。
練習では、ミスしたプレーについて「なぜうまくいかなかったのか」、成功したプレーについて「どうしてうまくいったのか」を選手に問いかけ、一緒に考えると松戸市の広報記事で紹介されています。失敗を単に叱責の対象とするのではなく、次のプレーに生かすための学習機会にする考え方です。
この指導法には、試合中の判断力を高める効果が期待できます。高校野球では、相手の走塁や守備位置、アウトカウントなどによって状況が変化します。ベンチからの指示を待つだけでなく、選手が自分で状況を読み、適切なプレーを選択できれば、試合展開に柔軟に対応しやすくなります。
また、持丸監督の指導は、選手間の競争とチーム全体の協力を両立させる点にも特徴があります。レギュラー争いは個々の技術を高めるために必要ですが、競争が個人の成績だけを追う方向に偏れば、チームとしてのまとまりを欠くおそれがあります。持丸監督が重視するのは、試合に出るかどうかにかかわらず、全員が同じ目標に向かって努力することです。
名将と呼ばれる理由は、甲子園出場校を4校に広げた実績だけではありません。選手の自主性を引き出す対話、学校生活を含めた人間形成、限られた環境を踏まえたチームづくりが、長期にわたる成果を支えていると考えられます。
一方で、持丸監督の評価を無条件に勝利だけで判断するのも適切ではありません。2026年秋の関東大会では初戦敗退という結果も出ています。指導力を評価するなら、最高成績だけでなく、選手の育成やチームの継続性、課題にどう向き合うかも含めて見る必要があります。
【誤解を整理】専大松戸の強さと歴代監督との比較をどう見る?
専大松戸の野球部については、いくつか整理しておきたいポイントがあります。第一に、「寮がないから不利なチーム」という見方です。確かに、寮を持つ学校と比べれば、選手の生活環境や練習時間の確保には違いがあります。しかし、2023年のベスト8、2026年のベスト4という結果は、寮の有無だけではチームの強さを説明できないことを示しています。
第二に、「地元の選手だけで構成されているから強い」という単純な理解です。地元選手を中心とすることは専大松戸の特徴ですが、地元出身であることだけで競技力が高まるわけではありません。選手個々の能力に加え、練習の質、競争環境、判断力、チーム内の意思疎通が組み合わさって初めて、全国大会で勝ち上がる力になります。
第三に、監督の実績を比較するときの注意点です。持丸監督は竜ケ崎第一、藤代、常総学院、専大松戸の4校で甲子園出場を実現しました。ただし、各校の歴代監督について、指導方針や練習内容を同じ基準で比較できる資料は限られています。単純に前任者と持丸監督の優劣を決めるよりも、専大松戸で2007年11月から長期的に指導を続け、2015年の初出場、2023年のベスト8、2026年のベスト4へと実績を積み上げた経緯に注目するほうが実態を理解しやすいでしょう。
さらに、専大松戸の強さは、投手力や守備力だけでなく、攻撃面の進化にも表れています。2026年春の選抜大会出場決定時、持丸監督は、以前は投手が踏ん張って接戦をものにする試合が多かった一方、現在は先制されても逆転し、先制すれば追加点を取れる攻撃力がついてきたと説明していました。
2026年春の選抜大会では、1回戦の北照戦を4対0で勝ち、2回戦では九州国際大付に8対3で勝利。守備で接戦を支えるだけでなく、得点を重ねて試合を優位に進める力も示しました。ただし、秋季関東大会では13失点を喫しており、投手陣の安定や失点を抑える力は、今後のチームづくりで改めて問われる課題です。
専大松戸の強さを判断するなら、甲子園の最高成績だけでなく、地域に根差した選手育成、主体性を引き出す指導、攻守のバランス、学年交代後のチーム再構築という複数の観点から見ることが大切です。持丸監督の長年の実績は、その複数の要素を組み合わせてきた結果として捉えられます。
【専大松戸野球部監督】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:専大松戸野球部の監督は誰ですか?
A1:2026年現在、監督を務めているのは持丸修一氏です。2007年11月に就任し、2015年の甲子園初出場、2023年春のベスト8、2026年春のベスト4を実現しています。
Q2:持丸修一監督は、なぜ名将と呼ばれているのですか?
A2:竜ケ崎第一、藤代、常総学院、専大松戸という4校を甲子園出場へ導いた実績が大きな理由です。また、選手との対話を重視し、自分で考えて行動する力や、チーム全員で目標に向かう姿勢を育てる指導方針も特徴です。
Q3:専大松戸野球部には寮がありますか?
A3:2026年に松戸市が公開した紹介資料では、野球部専用の寮はなく、自宅から通う選手を中心にチームを編成していると説明されています。授業後は学校のバスで野球場へ移動し、練習に取り組んでいます。
Q4:専大松戸の甲子園での最高成績は何ですか?
A4:2026年春の第98回選抜高校野球大会で達成したベスト4です。1回戦で北照、2回戦で九州国際大付、準々決勝で山梨学院を破り、準決勝で大阪桐蔭に2対3で敗れました。
Q5:専大松戸の2026年秋の最新成績はどうなっていますか?
A5:秋季千葉県大会では決勝で習志野を5対4で破り、2年連続3回目の優勝を果たしました。一方、10月18日の秋季関東大会1回戦では帝京三に5対13で敗れています。春の選抜大会出場を目指すうえでは厳しい結果となりましたが、最終的な出場校は選考委員会が決定します。
まとめ:持丸修一監督が築いた専大松戸の強さと今後の注目点
専大松戸野球部監督の持丸修一氏は、4校を甲子園に導いた実績を持ち、専大松戸でも長期的な指導を通じてチームの歴史を変えてきました。2015年の甲子園初出場、2023年春のベスト8、2026年春のベスト4は、その歩みを象徴する成果です。
チームの強さを支えるのは、寮のない環境を前提とした地元中心の選手育成、郷土愛、選手同士の競争、そして対話を通じて主体性を育てる指導方針です。監督がすべてを指示するのではなく、選手自身が成功と失敗の理由を考え、次のプレーにつなげる姿勢が、専大松戸の野球を特徴づけています。
2026年秋は千葉県大会を制した一方、関東大会では初戦敗退となりました。春の実績だけにとらわれず、新チームの投手力や攻撃力、選手の成長を追うことが、今後の専大松戸を理解するポイントです。
持丸監督が築いてきたものは、甲子園の勝利数だけではありません。地元で育つ選手が仲間と競い合い、自分で考え、地域の期待を背負いながら成長していく仕組みそのものです。次の甲子園出場を目指す専大松戸が、こうした土台を生かしてどのように課題を克服するのか。2027年春に向けたチームづくりにも注目が集まります。 (出典: 専大 松戸 野球 部 監督(Yahoo!ニュース))