2026年10月26日に発表された大相撲九州場所(11月場所)の番付では、横綱は東の大の里、西の豊昇龍の2人です。大の里は9月の秋場所で12勝3敗を挙げ、6場所ぶり6度目の幕内優勝を達成。一方、豊昇龍は右膝の手術を経て3場所連続で休場しており、九州場所での復帰が大きな注目を集めています。
ただし、番付に名前が載っていることと、本場所への出場が確定していることは同じではありません。日本相撲協会の公式番付、直近の報道、横綱審議委員会の昇進基準をもとに、現在の横綱の成績と復帰の見通し、歴代横綱との違いまで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2026年11月場所の横綱は、東が第75代・大の里、西が第74代・豊昇龍の2人。
- 要点2:大の里は秋場所で12勝3敗、6場所ぶり6度目の優勝。九州場所では連覇を目指す。
- 要点3:豊昇龍は右膝の手術後に稽古を再開しているが、九州場所への出場は最終判断が必要。
【最新番付】今の横綱は誰?2026年11月場所の東西と成績
2026年11月場所の番付は、日本相撲協会が10月26日に発表しました。横綱の欄には大の里と豊昇龍が並び、東横綱が大の里、西横綱が豊昇龍となっています。九州場所は11月8日に福岡国際センターで初日を迎えます。
両者の大きな違いは、直近の成績と現在の調整状況です。大の里は秋場所で優勝を果たして勢いを取り戻した一方、豊昇龍は秋場所を全休し、手術後の回復と実戦復帰に向けた準備を続けています。
| 比較項目 | 大の里 | 豊昇龍 |
|---|---|---|
| 横綱の代数 | 第75代 | 第74代 |
| 2026年11月場所の番付 | 東横綱 | 西横綱 |
| 所属部屋 | 二所ノ関部屋 | 立浪部屋 |
| 2026年9月場所の成績 | 12勝3敗・幕内優勝 | 0勝0敗15休・全休 |
| 直近の注目点 | 6場所ぶり6度目の優勝から連覇へ | 右膝手術後の回復と九州場所への出場判断 |
| 横綱昇進 | 2025年7月場所 | 2025年3月場所 |
なお、東西の表記は番付上の位置を示すもので、東横綱が西横綱より必ず強いという意味ではありません。両者の実力を比較するには、直近の勝敗、優勝回数、対戦内容、そして休場からの復帰状況を合わせて見る必要があります。
【大の里の現在の成績】秋場所12勝3敗の優勝で何が変わった?
大の里は2026年9月の秋場所で12勝3敗を記録し、6場所ぶり6度目の幕内優勝を飾りました。昨年の秋場所以来となる優勝であり、横綱として再び賜杯を手にしたことは、九州場所を占ううえでも大きな材料です。
秋場所の優勝争いは、千秋楽までもつれました。大の里は13日目、14日目と連敗し、大関の安青錦に並ばれましたが、最後の一番で安青錦を突き出しで破り、優勝を決めました。終盤に崩れた流れを最終日に立て直した点は、結果だけでなく精神面を考えるうえでも注目されます。
背景には、負傷からの復調という課題がありました。大の里は2025年11月の九州場所で左肩を痛め、その後の場所でも休場や成績の伸び悩みを経験。2026年3月の春場所では途中休場し、5月の夏場所は全休、7月の名古屋場所は9勝6敗でした。そこから秋場所で15日間を戦い抜き、優勝までたどり着いたことになります。
もっとも、12勝3敗という成績だけで、横綱としての課題がすべて解消したと判断するのは早計です。大の里自身も、優勝翌日の会見で、さらに高い成績を目指して稽古に取り組む考えを示しました。九州場所で見るべきなのは、優勝の再現だけではなく、立ち合いから相手を圧倒する相撲を15日間続けられるかどうかです。
大の里の強みは、突き・押しを軸に相手を後退させる圧力と、右四つから寄り切る形を持っていることです。相手に先手を取られたときに受け身にならず、自分の攻めを貫けるかが、連覇を狙ううえでの重要なポイントになります。
【豊昇龍の休場理由と復帰状況】九州場所に出場できるのか
第74代横綱の豊昇龍は、2026年7月下旬に右膝の手術を受けました。報道によると、負傷は右膝内側側副靱帯損傷で、7月29日に手術を受けたとされています。名古屋場所では途中休場し、続く9月の秋場所も初日から全休しました。
秋場所を休んだ後、豊昇龍はリハビリと稽古を続け、10月5日には両国国技館で約3か月ぶりに横綱土俵入りを披露。さらに、10月10日から秋巡業に合流し、巡業中盤以降は申し合いにも取り組みました。こうした動きは、復帰に向けた調整が進んでいることを示しています。
ただし、土俵入りや稽古ができることと、本場所で15日間の取組を戦えることは別問題です。10月25日の秋巡業終了時点で、豊昇龍は九州場所について、出場するつもりで体を動かしているものの、最終的には師匠の立浪親方と相談して決める考えを示していました。
したがって、2026年10月26日時点での状況は、復帰に向けて調整中であり、出場の最終判断が焦点という整理が適切です。日本相撲協会の番付には西横綱として名前が掲載されていますが、それだけで出場が確定したとはいえません。
豊昇龍にとって、九州場所は単に休場記録を止めるだけの場所ではありません。横綱として勝ち星を積み重ね、優勝争いに加われる状態まで戻っているかが問われます。一方で、手術後の膝に無理を重ねれば、その後の競技生活にも影響しかねません。出場の有無だけでなく、本人と師匠がどのような状態を見極めるのかにも注目が集まります。
【横綱になる条件】横綱審議委員会の内規と昇進基準
横綱は、大相撲の番付で最も高い地位です。ただし、大関で優勝したからといって自動的に昇進できるわけではありません。横綱昇進には、成績だけでなく、横綱にふさわしい品格や力量も求められます。
日本相撲協会が紹介する横綱審議委員会の内規では、基本的な考え方として、大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる好成績を挙げ、品格・力量が抜群であることが示されています。
ここで押さえておきたいのは、「2場所連続優勝」という数字だけを機械的に当てはめる制度ではないことです。「それに準ずる好成績」という表現があるため、直前2場所の成績や優勝争いの内容、横綱として求められる資質などを含めて判断されます。横綱審議委員会が推薦し、最終的には日本相撲協会の番付編成会議や理事会で昇進が決定されます。
豊昇龍は2025年3月場所、大の里は同年7月場所に横綱へ昇進しました。両者とも大関から最高位へ進んだ力士ですが、昇進後に求められるのは、昇進時の実績を守ることだけではありません。優勝を狙える相撲を継続し、横綱としての力量を土俵で示し続けることが期待されます。
【横綱の地位は下がらない理由】休場や成績不振はどう扱われる?
大相撲の仕組みを理解するうえで、横綱には大関以下の力士と異なる特徴があります。それは、成績不振によって横綱から大関へ降格する制度がないことです。大関以下は本場所の成績に応じて番付が上下しますが、横綱は負け越しても番付上の地位が下がりません。
その理由は、横綱が単なる番付上の最高位ではなく、力量と品格を備えた特別な地位として位置づけられているためです。横綱として求められる相撲が取れなくなった場合、番付を下げて現役を続けるのではなく、引退を選ぶという慣例が定着しています。
ただし、「横綱は降格しない」ことは「どれだけ休場しても問題がない」という意味ではありません。休場が続けば、横綱審議委員会から激励や注意などの決議が検討されることもあります。豊昇龍についても、2026年9月28日の横綱審議委員会では、3場所連続休場を踏まえて復帰への期待が示されましたが、激励などの決議は協議されませんでした。
この仕組みを踏まえると、豊昇龍の復帰を評価する際は、出場するかどうかだけでなく、出場後に横綱として優勝を争える相撲を取り戻せるかが重要です。大の里についても、秋場所の優勝は大きな成果ですが、九州場所で安定した成績を残せるかどうかが次の評価につながります。
【歴代横綱一覧と比較】第74代豊昇龍・第75代大の里の位置づけ
日本相撲協会の公式サイトでは、歴代横綱を初代の明石志賀之助から第75代の大の里まで掲載しています。2026年11月場所の2人は、歴代の番号で見れば豊昇龍が第74代、大の里が第75代です。
ただし、歴代横綱の番号は、すべての時代で現在と同じ制度が運用されていたことを意味するわけではありません。初代から3代までの横綱は歴史的な扱いに違いがあり、後世に整理された横綱の系譜という側面もあります。そのため、歴代一覧を比較するときは、代数だけでなく、各時代の相撲制度や記録の残り方にも目を向ける必要があります。
現代の横綱を歴代の名横綱と比較する際には、幕内優勝回数、横綱在位期間、休場の少なさ、長期間にわたる成績の安定性などが判断材料になります。大の里は2026年秋場所終了時点で幕内優勝6回、豊昇龍は2回。優勝回数では大の里が先行していますが、豊昇龍の今後の復帰と成績次第で、両者の実績は変化していきます。
歴代横綱との比較で忘れてはならないのは、優勝回数だけでは力士のすべてを評価できない点です。長く第一線で活躍した横綱と、短い期間に強烈な実績を残した横綱では、評価の軸が異なります。現在の2人についても、単場所の勝敗に加え、今後どれだけ長く横綱として高い水準を保てるかが歴史的な評価を左右します。
【横綱土俵入り】雲龍型と不知火型は何が違う?
横綱の見どころは、取組だけではありません。本場所や巡業で披露される横綱土俵入りにも、伝統的な違いがあります。型は大きく雲龍型と不知火型の2種類に分かれ、綱の結び方やせり上がる際の腕の動きが異なります。
雲龍型は、綱の輪が1つで、せり上がる際に右手を広げ、左手を脇腹につける形です。攻めと守りの両方を示す型と説明されます。一方、不知火型は綱の輪が2つで、両手を広げてせり上がり、攻めの姿勢を表すとされています。
どちらの型を選ぶかは、本人が完全に自由に決めるものではなく、所属する一門の慣例などが関係します。豊昇龍は雲龍型の土俵入りを披露しており、2026年10月にも右膝の手術後、久しぶりに土俵入りに臨みました。土俵入りは取組そのものではありませんが、横綱の存在感や伝統を感じられる大切な場面です。
観戦時には、せり上がりでの腕の動きと綱の形に注目すると、2つの型の違いを見分けやすくなります。横綱の取組だけでなく、こうした所作や伝統を知ることで、大相撲をより深く楽しめます。
【今の横綱】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月場所の横綱は誰ですか?
A1:東横綱が大の里、西横綱が豊昇龍です。日本相撲協会が10月26日に発表した公式番付で確認できます。
Q2:大の里は秋場所で何勝何敗でしたか?
A2:12勝3敗です。2026年9月場所で6場所ぶり6度目の幕内優勝を果たし、九州場所では連覇を目指します。
Q3:豊昇龍の休場理由は何ですか?
A3:右膝内側側副靱帯損傷のため、2026年7月下旬に手術を受けました。秋場所は全休し、その後は稽古を再開して九州場所への復帰を目指しています。
Q4:豊昇龍は九州場所に出場しますか?
A4:2026年10月25日時点の報道では、本人は出場するつもりで調整を続け、最終判断は師匠と相談する考えを示しています。番付に名前が載っていることだけでは、出場確定とは判断できません。
Q5:横綱は負け越すと大関に降格しますか?
A5:いいえ。横綱には成績不振による大関への降格制度がありません。ただし、休場や成績不振が続けば、横綱としての責任が問われ、引退を検討する局面につながることがあります。
Q6:横綱になるには何場所連続で優勝する必要がありますか?
A6:横綱審議委員会の内規では、大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる好成績を挙げ、品格・力量が抜群であることが基本的な基準です。優勝回数だけで自動的に昇進が決まるわけではありません。
まとめ:今の横綱を知るなら成績と復帰状況の両方を確認
2026年11月場所の横綱は、東の大の里と西の豊昇龍です。大の里は秋場所で12勝3敗を記録して6度目の優勝を飾り、九州場所で連覇を狙います。豊昇龍は右膝の手術から回復を進めており、本場所への復帰が大きな焦点となっています。
横綱は大関以下とは異なり、成績不振によって番付が下がる地位ではありません。そのため、優勝回数だけでなく、休場からの復帰、横綱としての相撲の安定性、長期的な実績を合わせて見ることが大切です。歴代横綱との比較でも、代数や優勝回数だけで優劣を決めるのではなく、活躍した時代や在位期間を含めて評価する必要があります。
九州場所では、大の里が復活優勝の勢いを維持できるか、そして豊昇龍が万全の状態で土俵に戻れるかが最大の見どころです。最新の出場状況は日本相撲協会の公式番付と休場力士情報で確認し、実際の取組結果と照らし合わせながら、2人の横綱の現在地を追っていきましょう。 (出典: 今 の 横綱(Yahoo!ニュース))